異体字に対応していますか?
はい。「IVS」によって異体字を指定することができます。
異体字セレクターとIVSについて
同じ意味・同じ読みの文字でも、複数の字体を持つものがあり、これを異体字といいます。たとえば奈良県葛󠄀城市の「葛󠄀」と東京都葛󠄁飾区の「葛󠄁」では字体が異なりますが、Unicodeの符号位置はどちらもU+845Bであり、同一の文字として扱われます。
このような異体字を表現するための仕組みとして、Unicodeでは異体字セレクターというものが利用できます。先行する文字(基底文字)に続けて異体字セレクターを記述することで、基底文字の字体を詳細に指定する仕組みです。異体字セレクターは漢字だけではなく、モンゴル文字や数学記号、絵文字などにも利用されます。
基底文字と異体字セレクターで構成された文字列を異体字シーケンス(Variation Sequence)といいますが、とくに中国語・日本語・朝鮮語で使われる漢字(CJK統合漢字)の場合はIVS(Ideographic Variation Sequence)と呼ばれます。
IVSの使いかた
IVSをご利用いただくにあたって会員ページでの設定などは必要ありません。HTMLで任意の漢字に続けて異体字セレクターを文字参照で記述してください。
<p>奈良県葛󠄀城市の「葛󠄀」と東京都葛󠄁飾区の「葛󠄁」では字体が異なる。</p>
どのIVSがどの異体字に相当するかは、UnicodeのIdeographic Variation Databaseに定義されています。なおフォントによって収録されている異体字が異なるため、意図したとおりの異体字で表示されないことがあります。